概要

経済物理学の視点から企業ビッグデータを解析し、企業活動のライフサイクルや経営状態を多層ネットワークとして記述する 基礎方程式・基礎モデルを構築し、天気予報のような予測を可能とするシミュレーションを実現することを目指した共同研究講座です。 この研究により、個々の企業、地域産業、日本の企業全体がもつ脆弱性をあぶり出し、 危機を回避して発展するためのシナリオ抽出や数理科学に基づく企業経営計画や産業政策の立案が可能となります。 地域活性化のための施策の検討やBasel IIIに準拠するリスク管理の高度化などを視野に入れ、集中的に研究を進めます。

abstract

研究項目

  1. 企業多層ネットワーク構造の時間的変化を記述するモデル構築
  2. 企業多層ネットワーク上のお金・もの・サービスの輸送モデル構築
  3. 企業倒産リスク要因群の明示化と倒産リスクの数理モデル化
  4. 企業ネットワーク脆弱性指標の開発と地域経済安定性の特徴づけ
  5. 企業成長過程の定量的記述と効率評価新指標の開発
  6. 企業取引データを活用した付加価値指標の開発
  7. 地方活性化のための企業誘致施策のシミュレーションモデル開発
  8. 最適化アルゴリズムを用いた企業間取引高の推定手法開発